イチ作品内で完結してるとしても。魅力半減。今回読んだ戯れ言シリーズも当然、他ストーリーとのリンクの具合、時系列から、順番に続けて読まれることを想定した作りだとは思うんだけど。
「続けて読まれるべき」については。仮に『ドラえもん』とか児童漫画の類で通常パートで別のストーリーを持ち出して「いやぁそういえば過去にのび太君が恐竜のタマゴをあれこれしてクリーチャーが誕生して大変だったべっちょねぇ――というわけでこの『ぶん殴り棒』なわけだが」とは吐かないわけで。一話は一話の中に収められる。ドラえもんが未来から来たロボットだとか、のび太がいじめられっ子だとかは「設定」の域で。それをシリーズものでやるなら人物紹介欄が居る。
シリーズものによるキャラの書かれかた。例えば、Aというキャラが居たとして、そのキャラが作品1に登場してあれこれ吐いてあれこれやった。→とすると、次の時系列の「作品2」にまた「A」というキャラクターが登場した時には、キャラクター「A」は「作品1」で「起こったこと」を前提として作者も読者も受け入れる。そして、再び0からキャラクター「A」がどんな人物であれこれこういう人格だという再構成は、多少フォローできるにしても、100%てのは「作品1」を再度起こし直すことに等しいのだから無理。フォローしすぎても全体として冗長になる、し、未見の読者の為にも当然他作のネタバレ的なことは書けない。
それに、ミステリやなんかでは続編に同じキャラクターが存在すること自体が一種のネタバレになっていたりする。あれね。映画『スクリーム』でウェス・クレイブンがヤってた「続編のお約束」的なやつね。続編に出てくるキャラは前作では死んでないし犯人でもない。だから逆順で観ちゃう人にはある程度「クサいやつ」と「クサくないやつ」が分かってしまうという。
――という続き物のシリーズを飛ばすと面白くないという当たり前の思いをだらがき。して気付いたけど単語を「」とか<>で括るとなんだか頭良くなったみたいで気持ちいから文章に自信のない人は積極的に括るべき。逆に文章中に出てくるものを全部括ってやると相当アホっぽいものに仕上がるはづだ。今度括ってみよう。髪くくって!