Railsオワコン論

人の見方によっていろいろなんですね。一番高いところを知っていて、現状を見た時にそっちのほうが低いので、人気が落ちたというふうに見る人も当然いるわけですよね。人気が落ち続けると消えてしまうので、オワコンと言う人もいます。日本でも海外でも、毎年のように「Rubyは死んだ」みたいなことをブログに書く人がいます。 https://logmi.jp/tech/articles/326541

logmi.jp

ハイプサイクルの頂点との落差がRubyRailsのオワコン論の印象を呼ぶという話はそのとうりだと思う。

実際に急激なシェアの落ち込みが発生しているのかというと Stack Overflow Insights などを見ても観測できない。

(この話題についてのGoogle Trends同士の比較は「ハイプサイクルは実在する」ぐらいの感想しか得られないことが多い)

「最近は新規プロジェクトのアプリケーション開発にRuby on Railsが使われることが減ったなー」となんとなく思っている(知らんけど)、というのが現在ではないか。

なぜ減ったように思うのかというと

  1. モバイルアプリやSPAのバックエンドとしてWebアプリケーションを要求される場面が増えた
  2. そこではHTMLで構築するViewのテンプレートが必須ではない
  3. より選択肢が増えた

という変化が2010年代に起ったからかと思う。

つまりWebアプリケーションのアーキテクチャが発展してフルスタックウェブフレームワークの利用機会が分解されたと見ることができる。

とはいえ「今年のRailsの死に方は近年まれに見る上物」がジョーク半分だと思うのは、現実に新規の利用機会の減っていったPerlを見ているからだなと思う。

しかしRubyRailsの場合は新たな試みや実験的な機能が活発に開発されていることからまだそのような時期は早いとは思う。

Railsコミュニティの誰かが言っていたと思うが(曖昧な出所ですみません)「時代の変化に適応し続けるのが生存戦略であり、最新版にアップデートし続ける方が逆に安定する」というのを地で行ってるなと感じる。