私的Chromeカスタム検索エンジン利用頻度ランキング

Google Chromeのカスタム検索エンジン機能は非常に便利です。

support.google.com

設定したキーワードをアドレスバーに入力するだけで、指定したサイト内で直接検索ができるようになります。
例えば、「yt」をYouTubeの検索キーワードとして設定すれば、アドレスバーに「yt キーワード」と入力するだけでYouTube上で検索が完了します。
いちいちサイトにアクセスして検索フォームに入力する手間が省け、キーボード操作のみで素早く目的の情報に辿り着けます。
私はこの機能を頻繁に利用しており、使えない環境ではストレスを感じるほどです。

集計について

そこで、この機能の活用を布教したり、まだ知らないカスタム検索エンジン設定について他の人から教えてもらったりするために、普段使用しているChromeの設定を集計してみました。そこからトップ20のカスタム検索エンジンを抜粋し、その利用用途や背景を紹介します。
集計方法としては、Chromeプロファイルの内部データベースを参照することで、各設定の利用回数を確認することが可能です。
むしろ、公式なエクスポート機能は見当たらず、一部の拡張機能で対応できるようですが、私はそれを使用していません。
このデータベースはSQLiteファイルとして保存されており、以下のパスにあります。ただし、Chromeが起動中はデータベースがロックされているため、一旦Chromeを終了し、SQLiteクライアントを用いて開く必要があります。

# macOS
❯ sqlite3  ~/Library/Application\ Support/Google/Chrome/Default/Web\ Data

sqlite> select * from keywords order by usage_count desc;

第1位:Google(ja)

short_name keyword url
Google(ja) ja https://www.google.co.jp/search?q={%s}&lr=lang_ja

Google検索が利用頻度の第1位にランクインしています。
なぜ専用のカスタム検索エンジンに登録しているかというと、英語のキーワードで日本語のみの検索結果を得たいときに便利だからです。
"javascript"や"llm"関連の技術用語で情報を探すことが多く、このような検索では日本語のコンテンツを優先したいことも多いため、この設定が役立っています。
その結果、自然と使用頻度が最も高くなり、納得の第1位と言えます。

第2位:Twitter Search (ja)

short_name keyword url
Twitter Search (ja) twj https://twitter.com/search?q=lang%3Aja+{%s}&src=typd

Google検索のX(元Twitter)版です。技術用語の検索頻度が高いので納得の第2位ですね。

第3位:perplexity.ai

short_name keyword url
perplexity.ai pe https://www.perplexity.ai/?q={%s}

ウェブ検索した結果をサマリして聞きたいことに関する直接の回答を文章とソースで教えてくれます。質問が明確な時に利用します。 以前有料版を使ってレビューを書きましたが、現在は無料版ユーザーです。

laiso.hatenablog.com

英語で検索したいときは質問を英語で打ち込みます。毎回翻訳ツールを使うのは長期的にみて効率が悪いため自作GPTで瞬間英作文の機会として活用しています。

chatgpt.com

第4位:Twitter

short_name keyword url
Twitter tw https://twitter.com/search?q={%s}&src=typd

英語で Twitter(元X)をざっと検索したい時に使います。

第5位:Hatena::Bookmark

short_name keyword url
Hatena::Bookmark b http://b.hatena.ne.jp/search/tag?safe=on&q={%s}

過去に話題になった記事を検索したい時に利用します。2000年代からのユーザーたちの登録データの蓄積が強みです。一般的なウェブ検索では到達しづらいに記事も発見できます。IT系の話題に偏っています。英語版はHackerNewsかDaily.devですね。

第6位:amazon.co.jp

short_name keyword url
amazon.co.jp a http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?field-keywords={%s}

書籍や商品情報を検索します。技術書が多いですね。

第7位:Google(US)

short_name keyword url
Google(US) en https://www.google.co.jp/search?q={%s}&lr=lang_en

日本語とは逆に英語のみで検索したい時に利用します。

第8位:Google Books

short_name keyword url
Google Books gb http://www.google.com/search?q={%s}&tbm=bks&tbo=1&hl=ja&qscrl=1

Googleが出版社から提供を受けている書籍のスキャンデータから検索できます。登録されている本は限られています。キーワードをもとに本を探したいときにプレビューまで見られて便利です。一般的なキーワードでウェブ検索より信頼性の高い情報をもとめて検索することもあります。

第9位:Wikipedia (ja)

short_name keyword url
Wikipedia (ja) w http://ja.wikipedia.org/w/index.php?search={%s}

日本語Wikipediaから検索します。百科事典的に使います。脚注を辿って出どころに近い情報を探すリンク集としても便利です。

第10位:1

short_name keyword url
1 1 https://www.google.com/search?q={%s}&tbs=qdr:y&qscrl=1

「1」は直近1年のGoogle検索結果を見るためのショートカットです。技術情報はよく期間を絞りたくなるため利用します。

第11位:Android Market

short_name keyword url
Android Market am https://play.google.com/store/search?q={%s}&c=books

Play Storeから検索します。Androidアプリはウェブからインストールしているのと、読み上げ機能の優秀なPlay Booksで一部の書籍を購入しているので使います。

第12位:GitHub Code

short_name keyword url
GitHub Code gc https://github.com/search?q={%s}&ref=simplesearch&type=Code&utf8=✓

GitHubのコード検索です。ライブラリの関数名で検索し、実際のOSSでどのように使われているか参考にしています。代替として https://sourcegraph.com/search もちょっといいと思っている。

第13位:Google US around 1 year

short_name keyword url
Google US around 1 year en1 https://www.google.com/search?q={%s}&lr=lang_en&tbs=lr:lang_1en,qdr:y

直近1年のGoogle検索結果を見るためのショートカットの英語版です。

第14位:amazon.com

short_name keyword url
amazon.com com http://www.amazon.com/s/ref=nb_sb_noss?url=search-alias%3Daps&field-keywords={%s}

Amazon.comの方で検索します。洋書用ですね。

第15位:EIJIRO Web

short_name keyword url
EIJIRO Web e http://eow.alc.co.jp/{%s}/UTF-8/?ref=sa

アルクの英辞郎ウェブで例文を調べます。ローカルの辞書も持っているので単語の意味レベルだとそっちを使っています。

第16位:Goo辞書

short_name keyword url
Goo辞書 goo http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/{%s}/m0u/

日本語辞書として使います。記憶の曖昧な特定の言葉の正確な使い方を調べるときに使います。

short_name keyword url
GPT search gpt https://chatgpt.com/?q={%s}

ニューフェイスです。ChatGPTがウェブソース検索に対応したのでperplexityと比較するために試しています。公式Chrome拡張は検索バーを乗っ取るので入れない方がいいですね。

第18位:GPTs

short_name keyword url
GPTs gp https://www.google.co.jp/search?q=site%3A%2F%2Fchat.openai.com%2Fg%2F+{%s}&lr=lang_en

公開されているGPTsを探します。他人の作ったGPTが便利と思った場面は実はあまりなく、自分で普段使っているプロンプトテンプレートを収めて置く場所としてGPTsは便利に使っています。

第19位:PyPI

short_name keyword url
PyPI pypi https://www.google.com/search?q=site%3Apypi.python.org%2Fpypi%2F+{%s}

Pythonライブラリを探します。他にnpmやgem版があります。

第20位:HB Entry

short_name keyword url
HB Entry h https://www.google.co.jp/search?q=site%3Ab.hatena.ne.jp/entry/%20{%s}&ie=UTF-8&sa=Search&cad=h&qscrl=1

はてなブックマークの検索よりGoogleインデックスから検索した方がいいのではと思っていた時期に登録したやつ。今はあまり使っていないです。

その他

  • Kagi Search
  • Google Scholar
  • 中国語ページのみ検索
  • MDN
  • HackerNews
  • Unix manpages
  • Mac Developer Library など