メディアに出ているひろゆきを見て10年越しにモヒカン族 (ネット用語) を理解したような気がする

報道番組でのひろゆきの芸風を見てマジレスおじさんの役割を担っているなと思っていたのだけど、それはモヒカン族 (ネット用語) で説かれていた特性に似ているなと思った。

ひろゆきのやっていることは

  1. 問題について比喩を使って単純化する
  2. 解決方法について空気を読まずに発言する

これの繰替えしであると言える。

比喩を多用するのは自分の視聴者に問題を分かりやすく説明する手段で。「空気を読まない解決策」というのは一部の人には感情的には受け入れられづらいけど客観的には問題に対する論理的に正しい答えであると感じる、ぐらいの意味。

問題を単純化する過程で自分の意図と似わない抽象化がされると詭弁や論点ずらしに感じる人もいそうだなと思った。

でもなんかどこかで聞いたことあるような…… と感じてモヒカン族 (ネット用語)のことを思い出した。

ちょっと検索してみたら「J-CAST ニュース」の記事でotsuneさんによって似た解説がなされていた。

漫画『北斗の拳』の悪役雑魚は平和な村に出没し、村民を斧で殺戮する。一方、ネット上の「モヒカン族」のイメージは、「誤字脱字の指摘は人格否定とは思わない」「ネット上の場の空気が読めない」「殺伐とした議論を求む」「理系の淡々としたノリ」「詭弁と例え話と断言を使いこなす」などだ。 「正しいけれど、シラケる発言」をするので、イラつく。また、古くからネットに接しプログラムやシステムに強い人が多いようで、単なる「荒らし」ではなく、「ぶっきらぼうなのでぎょっとするが、実は単なる天然で悪意が無く、淡々と指摘をしている学者肌の人」が真の正体だとotsuneさんは見る。 https://www.j-cast.com/2006/10/22003464.html?p=all

ひろゆきの場合、飄々とした態度を取るのでぶっきらぼうというよりは、研究分野の専門家が「素人質問で恐縮ですが——」と投げていくるような威圧感があるのだろう。

これらの芸風は掲示板上のテキストでの相互コミュニケーションと相性が良さそうに見えるけど、まさかこれが令和インターネットの動画世代でバカウケするとは思っていなかったので意外な感じだけど、よく考えてみたら匿名掲示板のジャーゴンが巡り巡って若者語やギャル語になっていたのを繰替えし見てきたので既定路線なのかもしれない。

若者にウケるのはなんだろう・・みんな年長者に空気を読むのに疲れているから心地良いんですかね? といってみるテスト