便利ワード「椅子落ち」に変わるリアクションを考えよう

「アナタの記事(発言)は面白かった!最高!」という気持ちを記したい場合に、なんとなく「ワロタ」とかより上位に位置している感じのする「椅子落ち」という言葉ですが、何回も見かけているうちに、じゃあより絶賛を表した言葉はないものかと思っていました。MTG格闘ゲームでいう強キャラ(デッキ)の対策の対策の対策の……と上位を目指していくもの、おそらく「メタゲーム」と呼ばれているものだと思います。

【犬惑星】ミッキーマウスの憂鬱

「ムハッ! 本気でムカついた僕がバカでした。」床ころび(椅子落ちに勝る表現です!)

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「床ころび」なるほど。「椅子落ち」によって「床ころび」は起こる。より上位な感じがしてきました。では、他の、より上位な表現を考えていきましょう。
(直接関係はないんですけど、僕も『ミッキーマウスの憂鬱』はジャケ(タイトル)買いして期待していたのですが、この犬山さんの感想を読んで一気にテンションが下がりました)

考えよう

着席
転んだ後には椅子に戻らなければなりません。「床ころび」の上位表現です。ただ、段階を飛ばしすぎかもしれません。桃太郎でいうと、桃が川から流れて来るのをおばあさんが発見→ナタを持ち出す、ようなものでリアクションにはなっていないです。
腰傷め
床に転んだことによって身体にダメージを負います。「床ころび」の上位表現です。ただ、段階を飛ばしすぎかもしれません(同上・略)
きりもみ椅子落ち
錐をもみ込むように、回転しながら失速状態で椅子から降下します。「椅子落ち」の上位表現です。ただ、「メガワロス>ギガワロス」のように安易なバージョンアップかも知れません。
椅子食べ
正気を失い転ぶどころではなくなります。「椅子落ち」の上位表現です。ただ、何故面白いと食に繋がるのか、論理性を欠いているかも知れません。桃太郎でいうと、桃が川から流れて来るのをおばあさんが発見→洗濯物をカッターナイフで切り裂く、ようなもので怖がられてしまいます。
ドラムセット破壊
熱狂のあまりドラムセットを破壊します。「椅子落ち」の上位表現です。興奮度合いを表していますが、リアクションには遠いかも知れません。最悪、「怒り」と捉えられる可能性もあります。ただ、確実に「ロック」な印象は与えることが出来ます。
ぶらぼー!ぶらぶらぼー!
漫★画太郎先生が作品内で賞賛の際に使う台詞です。「椅子落ち」の上位表現です。喜びがよく表れています。ただ、漫★画太郎先生を知らない人にとっては変な人、もしくは馬鹿にされていると取られてしまう可能性があります。

まだまだ良い言葉が出てこないので、引き続き考えていこうと思います。

追記

もくりこくりがくるよ。-似てる d.hatena.ne.jp
お茶噴いた
はてなブックマーク - スーパーストロングメモ

「お茶噴き」っていうのはなんか良いような気がしてきました。事後処理が大変そうなのも。しかし、なんで飯を噴く「噴飯」が「ばかばかしい」という意味を持つのに、飲料にすると印象が変わってしまうのでしょうか。ふしぎです。

綿矢りさ『蹴りたい背中』


長谷川初実(ハツ)は、陸上部に所属する高校1年生。気の合う者同士でグループを作りお互いに馴染もうとするクラスメートたちに、初実は溶け込むことができないでいた。そんな彼女が、同じくクラスの余り者である、にな川と出会う。彼は、自分が読んでいるファッション雑誌のモデルに、初実が会ったことがあるという話に強い関心を寄せる。にな川の自宅で、初実は中学校時代に奇妙な出会いをした女性がオリチャンという人気モデルであることを知る。にな川はオリチャンにまつわる情報を収集する熱狂的なオリチャンファンであった。
久々にみんなと同じ本を読んだ感じ。素直に面白かった。というか、「何とか館で実行不可能な密室殺人が――」とか「連続殺人発生!内臓をズルズル引き出された惨殺死体が――」とかのどうしようもないものを主に読んでいる俺のようなヤツがこの作品を面白いと思えるのが面白い。だって、この作品をミステリ脳で考えると「背中をバールのようなものでズタズタにされた惨殺死体!犯行現場は離れの密室!そして次々と起こる連続殺人!この難事件に女子高生探偵・ハツが挑む!」のようにしかならない。

年下の作家の作品を読んだのは初めてかも知れない(ついでに今気付いたけどオンナの作家を読むのも初めてかも知れない)。でも年齢は関係ないな――ちょっと読む前なんかは、おめーどこ中だよ*1とか粋がっていたけど。最初のページから良いです。「キーワードで繋がる面白フェイス」?「オープンソースのコンテンツ化」?――ハッ、っていうこのスタンス。

芥川賞受賞作で話題にもなったけど、著者近影に使われてる写真が売り上げ貢献度に大きく働いたのではないのか。紛う事なき声優ヅラ、ZARDヅラであります。この写真だけなんだけど。ネット上でも話題になっていたけど、リンク集の類はほぼノットファウンド。情報の流れは速いなぁ。

現代作家ガイド―綿矢りさ」で「似ている作家」の欄に佐藤友哉が……なんだかファンに怒られるのではないかと意味もなくドギマギ。
【3】

蹴りたい背中

蹴りたい背中

*1:あ西中?じゃあヤマザキ先輩いるっしょ?そう、下平川のローソンの隣の床屋の。ウチの兄貴があの人とダチだから――

上遠野浩平『ロスト・メビウス―ブギーポップ・バウンディング』


いつか、必ずそれはバウンドして、君の前に戻ってくる――。
ブギーポップに復讐する―― その執念に取り憑かれた少年が、内気な少女・織機綺(おりはたあや)と共に“牙の痕”と呼ばれる地に足を踏み入れた時、混迷は幕を開ける。
メビウスの輪のように表裏も定かでない異界に迷い込んだ二人の前に現れたのは、心の闇から顕れた爆弾の群と、鬼とも人ともつかぬ奇妙な子供“ブリック”だった――。
なんだか「――」をたくさん使うなぁ。俺も使いたくなってくる。ブギーポップについては早く終わんねーかな、と思う(シリーズの迫ったところが読みたいということです)。何となく5作目ぐらい以降は、パンの耳を延々と食べさせられているような感覚がする。
主人公男(名前忘れた)のスタンド能力は丈助をジョルノの理屈で表したようなヤツ?自分は治せないし。
(上遠野先生の広げた風呂敷も、なんか続編出すたびにあちこちバウンドして帰ってきてるような気がする。そろそろやっつけないと)
(まあいいじゃん)
【3】

余談

ポップ師匠の役回り。毎回展開に関与はしないけど、物語がてんやわんやして終りに差し掛かったところに「いや〜今回の事件は大変で御座いやしたでやんすねぇ」って登場する立ち位置(立ち位置系!)ってなんか既存作品(マンガアニメ)でたくさん見た気がするんだけど今、思い出そうとしてもド忘れで出てこない、教えて!積ん読自体が趣味なってる人!、とジャンプのバックナンバーで簡易ベットをつくって寝たら背骨を痛めた人!