そろそろ就職するにあたって、退職しないと就職することができないので就職する前にまず退職をしました。
思えば私のプログラマーとしてのキャリアも6年ばかりとなりました。
ところで私は当時勉強が出来ない奴はプログラマになれ! - IT戦記 を読んでプログラマになったクチで、この記事にはたいへん励まされました。
しかし当然順風満帆なプログラマー人生ともいえず。マイナスからのスタートでした。これはとくに精神面や比喩的な意味というわけではなく、低賃金の肉体労働をしばらく生業にしていたため単に総資産がマイナスでした。
そもそも私が一番最初にプログラマーをこころざしたのは、うだつが上がらない十代を地方ですごしていた時分です。
社会的脱落者として場当たり的に日銭を稼ぎ、賃料が不要な家で暮していた為稼いたぶんをそのままビデオゲーム筐体に投入する、などという投資家活動を行っていました。
私とインターネットの出合いは更に前の中学生時代の話で、書名まったく覚えてないのですが「ニュースグループ最高! 死体画像と無修正ポルノが必要に応じて得られて便利」というようなインターネットのアンダーグラウンドな部分を取り扱った本をこずかいで買ったことで、将来パソコン買ってもらったらインターネットしよ〜と当時思っていたものでした。
実際にはポケベルやワードプロセッサーなども買ってもらってようやく18の時にパソコンもリビングに用意されたので今思うとかなりめぐまれていた方だと思われます。
インターネットに出会ってしまった社会不適合者の私がプログラマーをこころざすのは至極自然ななりゆきで、当時はPerl(たしかver4以下)/CGIのスキルとHTMLが理解できればウェブ制作会社で仕事をもらえるはず! もらえるはずだから今日は寝よう。というのを日夜繰替えしていたためPerl/CGIはまったく習得できずにいた。しかし「自分は他人とは違う能力のある特別な人間だから30歳前後になったら死んでいるはずだから大丈夫」というなぞの理論武装をするぐらいの自意識過剰ぶりを発揮していた私はインターネットHP作りだけは熱心だったので、それに必要なHTML知識の方は自然と覚えた。
18の時にプログラマーをこころざして実際にプログラミングの能力を身に付けたのが27とかだから、はじめるのにまったく金銭のかからないウェブアプリケーションプログラミングの条件からすると相当だめな感じは伝わると思うのですが……
だからこそ「なんとなくインターネットが好きでそれを仕事にしたいけど実際には何もやってない」という人の気持ちがわかると思います。
では身に付ける為にどうするか? という時に私の出した答えは「死亡リスクが高まるとプログラミングが身に付く」というものなので全く参考になった試しはないのですが。
ひとつ、言えるのはプログラマーというのは本質的には角煮湯麺のように図太く生きなければいけません。
あと餃子やチャーハンも状況によってはプログラマーの強い味方となりえます。
ごちそうさまでした。