100人のトロール

Web日記は止まる では「著者が書くことに白けてしまう」ことについて思いあたりがあると反応している人が結構いた。

ただ、これがどういうことが原因で起きているのかを知るとうまく付き合えるのではないかと思ってるので書きたい。

普段10〜20人ぐらいが読んでいるブログが打ち所が悪くSNSなどでバズったとする。

10000人の閲覧が記事を評価し、5割ぐらいの人が「わかる」「それな」的に共感して、3割ぐらいの人が私見を述べるとする。1割ぐらいの人は異論を唱えていて「AはBではない」と感じて、その中の100人ぐらいが「けしからん!」「文章のてにをはがおかしい」となぜか怒っているとする。

この100人をトロールとする。トロールとは怒ることを目的にしている攻撃的な発言者ぐらいの意味で、ネットゲームの世界で元ネタの用語がある。

白けてしまいがちなブログ著者はこのトロールに対しても説得や弁解を誠実に用意しようとしてしまっていると思う。ただ、いやならみるなというのは不誠実な行動に思えるので躊躇ってしまうのだろう。

なので最初にやることはトロールが怒りを目的にしていることを確認することになる。プロフィールを辿り、色々なニュースにどう反応をしているのかを観察する。大抵のトロールは色んな事象について怒っているが、たまに良いことを言っている人もいるので、その時はなかなか見所のあるトロールだなとあらためて元トロールの意見に耳を傾ける——ぐらいのスタンスでいるのがいいと思う。

ポイントは「トロールに見える対象に自分が好かれたいと思うかどうかを自分が決める」という点にあると思う。好かれたいと思わないトロールはあなたの人生の重要な登場人物ではないので説得や弁解に労力をさく必要はない(元トロさんとは和解してください)。

ただ、世の中には自分以外のほとんど他人がトロールに見えているような人もいて、そういう人はどんどん先鋭化して偏っていきそうなので、向き不向きとか居着く環境の問題とかもあるのかもしれない。