先日Twitterをながめていたらこんな話題があった
- Aさんが「スマートフォンのチャットアプリの通信不具合についてモバイルキャリア会社に苦情を入れた」とツイート
- (苦情を入れる先が違うという意見に対して)続けて「モバイルキャリア会社はスマートフォンアプリについても責任を持つべき」とツイート*1
- 数千のリツイート、リプライで非難が殺到
このやりとりをどう感じるかについては受け手と世間の尺度によって変わるとは思うんだけど、自分は「そんなしょうもないことで炎上するんだ」という感想をまず持った*2。実際これに似たような現象は以前からよく見る。
と同時に「身内や知り合いがこういう状況になった時にどういうふうに対処法を説明したらいいのかな」という思いが出てきたので、自分の考えを整理する為に書いてみる。
自分は正常な判断能力を失っている
普段注目を浴びない人が炎上状態になり多数の人からの注目を集め、多くの非難や罵詈雑言などを浴びている状況になるとショック症状で正常な判断能力を失います。
この時に「これをするしかない」と思いついたことはだいたい悪手になるので行動しない方がいいです
当事者の自分が感じているほど大きな話題ではない
炎上状態になると自分のことばに平時からは考えつかないような数の反応を受けます。
この時に自分が世界の中心にいて、すべての人々がこの自分に関係あることを話題にしているような錯覚を覚えます。
「こんなに関心を持たれているのだから、何か自分の見解を出さないと」「説明責任を果さないと」という気持ちが出てきます。
実際そんなことはなく1000人の反応があったとしても1人1人から見ればその日目についたアツい話題に言及している程度のものです。
早急に回復したい名誉や信頼などは最初からない
炎上状態にある時によくヤジ馬が「こんなに言われているんだからなにか反応したらどうか」「はやく弁明しないと信用を失うよ」などの声をかけてきますが、単にそのヤジ馬の人にとって炎上の話題に進展がないとつまらないというだけです。
見しらぬ悪意ある発言をする人の悪意は自分だけに向けられたものではない
炎上がひととおり*3拡散したあたりで、まったく詳細を把握しないけど話題にノリたい人たちが叩きに参加してきます。
この時に何か傷つくようなことばを投げかけられたとして、その発言をした人が他にどんな話題にどんな発言をしているのかというのをチェックしてみてください。
この時点で来る人はたいていどの話題にも同じような態度で接しています。
そもそもその人に好かれたいのかというのを考えましょう。嫌われてもかまわない相手に嫌われたことをわざわざ気に病むのは無駄です。
訓練で鍛えることはできないのでいざ経験してみるしかないのだけど……
これらを自制できないような人たち——というのは世間の事例を見てるとほとんどの人がそうだと思うんだけどエゴサーチに貼り付くのをまずやめた方がいいと思う(むしろ自分では気付けないからまわりの人でこれに似たような状況をみかけたら対処してもらうのが理想だとは思うんだけど)。ひどい時はPTSDのような症状をかかえてしまう恐れもある。
ということで炎上した時はピクニックに出掛けるのをおすすめします
FAQ
- 私のツイッターやブログはそもそも読者が全然いなくて炎上しません
- そういう人に向けてこれを書いた
- 企業や法人格アカウントについては有効じゃない
- 井上トシユキ以外の専門家に相談してください