 | コズミック―世紀末探偵神話 清涼院 流水 ASIN:4061819283、ASIN:4062646498、ASIN:4062648687   |
内容（「BOOK」データベースより）
『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。
この読了感は小学校の時読んだ「ずっこけ三人組」の推理モノを読み終わった時と似ている……(あれ面白かったなぁ)予備知識なしにこの作家の本読むと"ずっこけ"るはず、まぁぼくは分かってたんでどう大風呂敷をたたむのかと思っていろいろトンデモな結末を頭の中で予想して読んでいたのだけども、それこそ「この文章を書いてるおまえ(作者)が犯人だ!!」とかまで用意してたのだけども、案外マトモに終わらせてくれましたね。ミステリ好きのひとは納得いくようなもんではないんでしょうけど。
２ちゃんねるで"御大"と呼ばれてることもあって、映画で言うジョン・カーペンターや、クローネンバーグやバーホーベン、漫画で言うガモウひろしや梅澤春人とかいった、作品を楽しむんじゃなくて"巨匠のシゴトぶりを見て楽しむ"感じの作家、というのがぼくの見解。
よく映画の感想とか見てても「ラストが最悪」「ラストだけよかった」っていう要素で評価をつけてるのは結構あるけど、ぼくはもともと物語の結末にはそんなにこだわりはないです、もりもり謎を残して終わろうが、ヒグマドンが大爆発しようが*1、「腐ってやがる!!早すぎたんだ!!」*2だろうが。
「コズミック」は中盤が苦痛でしょうがなかった、だらだら進むし、天才探偵達がスタンド能力的なものを駆使して推理してるんだけど、概念的なことばっか話しててなかなかトリックについて話がいかないし退屈。
話逸れます：ＴＶでヨン様特集やってるけど韓国ブーム息長いねー。ぼくの中で芸能では「今から突撃しまーす」の中原名人ブームなんですけど。つい口走ってしまう。
*1:【ヒグマドンが〜】漫画「ザ・ワールド・イズ・マイン」
