村上龍「愛と幻想のファシズム〈上〉」

愛と幻想のファシズム〈上〉
村上 龍

出版社/著者からの内容紹介
世界恐慌!ドル暴落!日本経済壊滅!嵐の時代に現われた稀代の若きカリスマ。危険な予兆をはらんだ衝撃の近未来政治小説

1990年、中南米にデフォルトの波が起こり、世界経済は恐慌へと突入。アメリカは経済不安を理由に、各国の在米資産を凍結、日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」には、官僚、企業家、思想家、法律家、学者、テロリストが集結し、社会的ダーウィニズムを実行していく。良識派は彼らをファシストと呼んだが、「狩猟社」は過激派をつぶし、労組のストを破壊し、要人にテロを加え、反対派を廃人にしながら、一気に日本の中枢を獲ろうとする。そんな彼らの前に、恐慌後秘密結成された多国籍企業集団「ザ・セブン」が徐々にその恐るべき姿を現わす。

とあるサイトさんで「村上龍の小説はこれだけ読めばOK!」というような紹介をされてたので読んでます、しかし長い…まだ半分か…。ぼくは多分読書量少ないこともあってきっと読むペース遅いんでしょうね、「速読」っていうの?パッ、パッ、ってページめくってくよーなやつをやりたい。
この物語とは直接は関係ないけど

熊ほど恐ろしい動物はいない(中略)恐ろしいのはやつの爪だ、死ねばそれで終りだからまだいいが、顔の肉をえぐられて命が助かった場合は悲惨だ(中略)そんな顔になったやつは必ず気が狂う、女にもてなくなるからじゃないぞ、熊の恐怖が制御できないコンプレックスを生む(中略)発狂したくない人間はその傷を負わせた熊を探し出してもう一度戦い殺さなくてはならない

この部分はどこかで見たなぁ(id:laiso:20040821#p2)