伝説の雑誌「TECH SATURN」を思い起こそう

テックサターンとはセガサターン全盛期にアスキーがテックWINの姉妹雑誌として出した伝説の雑誌です。(俺の中で)企画内容はどうもバラエティ傾向があり、プレステのネタのパロディや業界よもやま話なんかがあって、ゲームの紹介や攻略情報といった従来のゲーム雑誌とは一線を画す内容だった。編集者の好き勝手ぶりがうかがえる。あまりに暴走しすぎたためわずか1年にも満たない時期に廃刊になったわけだが・・・
テックWINと同じようにテックサターンにも付属CD-ROMが付いてきて、僕はそれがたいそうお気に入りだったようだ。値段が900円と高かったのもいい思い出だ。年をとるにつれこの良き日の思い出が無くなってしまうのは残念だから覚えてる限りの内容を書き連ねてってみよう。(ネットで検索したがあまり情報は得られなかった)

  • ポリゴン伯爵*1

WINの方でも同じやつをやっていたようだけどそれは見たことない、ポリゴン伯爵(坊ちゃま)と執事の爺やの掛け合い漫才。今は懐かしい糞荒いポリゴンだった。毎回毎回伯爵がタブーっぽい事を言って爺やに血眼で「ダメーー!!!」とかどやされる内容だった。

  • さる山ハゲの助アワー

しりあがり寿が毎回いいかげんなゲーム企画をでっちあげるような内容、細かい所までは覚えてないがおもしろかった。その時はいい加減なペンネームだなとしか思っていたがしりあがり寿が有名な漫画家だというのは後に知った。
中でも好きだったのが「宇宙戦艦ニッポリ」というアニメ。ヤマトをパロったようなキャラたちが第一話でコントで出てくる火星のような場所に不時着して第2話から先は延々と「エッホ、エッホ」と土に埋まった宇宙船を掘り返すという非常にシュールな内容だ。本編が以上に短いがOP、ED主題歌がついておりこれが無駄に長い。

  • いたち草の夜

これもしりあがりの企画だっけか、なぜか当時もうすでに流行は過ぎ去っていたチュンソフトサウンドノベル弟切草」と「かまいたちの夜」のパロディー、タイトルだけ。主人公の探偵が館でおきた殺人事件を捜査する典型的ミステリ、だが話はそこまで進まなかった。要所要所で選択肢が3つほど出て正解を選らばないと何らかの手段で主人公が殺されてしまうというゲームマニアでもお手上げの難易度だった。
覚えてるだけでも、館のチャイムを鳴らした後に出てくる選択肢「パンツをはかせてください」主人「…はいりたまえ」*2殺人現場を検証する探偵が心を落ち着かせるために選択肢「コップに入った水を飲んだ」を選ぶと「それは世にも恐ろしい”人喰い水”であった!みるみる私の身体が〜」とかいう強引なバッドエンド、部屋のドアを開けるとなぜか立っているインド人(この辺りになるともうなにがなにやら)>選択肢「カルカッタ。」>インド人「オモカッター!!!(ナイフ)」私「ギャー!!(血)」*3。と無茶苦茶なゲームだ。
思い出に残る"ゲーム雑誌"を作ってくれてありがとうアスキーしりあがり寿先生。最後に「宇宙戦艦ニッポリ」OPテーマから覚えてる部分を抜粋

地球を守れ(GO!GO!) 本気(マジ)で守れ(ズババババン)
悪い地球は敵だらけ パンツはかない やつもいる

パンツそんな好きなのかよ、、

*1:【ポリゴン伯爵】動画見つけたhttp://gamer.freespace.jp/gemanizm/housou/pori1.html

*2:【パンツをはかせてください】しかもこれが正解だった

*3:【インド人登場】しかもその後廃刊のコンボ