本屋のババアに感じるえも知れぬ恐怖

珍遊記についてなかなか共感出来た記事。
http://d.hatena.ne.jp/tsujino/20040823#p2

物心つく前に受けた衝撃的な出来事ってのは誰しもあって、それは後の人格形成に影響を与えたりとか少なくとも強烈なイメージとして残り続けるものだ、という前提。原体験ってヤツ?
で、俺にとってそれって漫画に限定して言えば2つあるんだけど、そのうち一つが珍遊記の40〜43話あたりだと思い出した。本屋のババァが万引きした子供を杖で殴り続けるあたり。今読み返せば完全にパロディ的なギャグだし、単純に画太郎の絵に関してみても近作のがエグいし〜

ここ、俺も強烈に残った。たけしの勇気ややすし、きよしとの友情とかよりも前面に押し出されすぎたババアの狂気っつうかんじ。なによりもここの一連の長丁場、ホント長い。酒場で「ドラゴンボール」とかも長いがこの長丁場の精神的苦痛は小学生に致命傷。
2卷で「こらー馬鹿ガキどもー!」だったのが「うらうらうらうら!!!!痛いかい!!??」「ほぉ〜ら死ぬよぉ!!??」だぜ。どんだけ恨み辛みしてきたんだよ。あと同じ感覚が「ふんがーの首ぶっちーん」後のザーマスの血だらけの狂乱ぶりとか、これもだけどザーマス投獄シーン(抗議があって後に書き直された)にもあったんじゃないかと思います。
これを一歩違って中学校の頃見てたらそれも何ともなかったんだろうけど、やはり伊集院光が言うような「小学校低学年的感覚」が作用したのではないでしょうか。