タイムラインをごちゃごちゃにする仕事

www.businessinsider.jp

この記事は「ツイッター改悪の張本人ではあるまいか」みたいな反応をする多くの人と、もうちょっと実際を理解している業界の人のマジレスが少数という感じでシェアされているのを目にした。

「タイムラインをごちゃごちゃにする仕事」は原文も確認してみたけどmessing up your timelineと書いてあったからこの機能が不評を買っているというコンテキストが含まれていて妥当な訳だと思う。nabokov7さん本人もそう書きそう。*1

Homeの推薦機能については記憶にある限り業界の人でもポジティブに受け取っている人は見たことなかったが、僕は便利に使っていた。ただ最近のTwitterの使い方にあるとうり一般的な利用法ではなかったと思う。

タイムラインへ知らない人混入や、巻き込みリプライに怒る人、というのは僕の中ではツイッター2大よく分からんポイントだった(あってもなくても快不快を感じない)。*2

これらの機能がツイッターや広告主に好ましいものであったのであろうことは想像に難しくないが、年単位でツイッターを利用しているユーザー層にとっては迷惑極まりない機能で、プラットフォーマーに対して物言わぬようなライトユーザーには受け入れられており数字として観測できていたということだろうか。

ツイッターは常に成長し続けないとプラットフォーム(SNS)を維持できないだろうから、既存ユーザーが変更を受け入れざるを得ないっていうのはあると思うんだけど、この話には2つの観点があると思った

  • ユーザーの求める体験とプラットフォーマーの指標が異なる *3

    • 指標を追求すると一部ユーザーを憤慨させることが正解になってまう
    • それこそがユーザーの求める体験である(ディストピアだよ派)
  • ユーザーが保守的な体験を求めてそれをプラットフォーマーが満そうとすると長期的に維持できなくなっていく

    • ということはユーザーは衰退し続けるプラットフォームを次々に乗り換えていくことを求めていることになる
    • 古参だらけで維持されているなぞの怖い過疎コミュニティというのがインターネットにたくさんあるが(はてなとか)ああいうのが永久に維持されるのが完成系なのか
    • なんか社会問題とか環境問題とかに構造が近い

それはそうとそろそろ次のプラットフォームでも流行ってくれないかなと思う。

*1:日本語記事でニュアンスが伝わらないというのもある https://twitter.com/hydrakecat/status/1598198314469838849

*2:mixiの足あと機能がなくなって怒るというのも似てる

*3:https://twitter.com/nabokov7/status/1598495480945999872

YO 、朋輩、ヤマト運輸株式会社 & Githubber

github.co.jp

これはひどい的な文脈でシェアされていたので中身を読んでみた。

SIerの業界とか上流工程の世界の価値観が濃縮された文書なのかなと予想したが、「ソースコードを書くなど単純な作業」のパワワな部分以外はそこまで偏りはない印象を受けた。

記事はビジネスメディアによく見られる全身にバズワードを浴びたような文体で、大量の修辞表現から実際の現場感の想像する作業が読者の手に委ねられている。なぜかこういう言葉遣いの文章を読んでいると モブ・ノリオ『介護入門』を思い出して懐しい気持ちになる。

「内製化」という用語が18回、「DevOps」が8回登場する部分に注目したい、この2つのキーワードが内容の中心になっている。要点を抜き出すと以下のようになる

  • ヤマト運輸株式会社は内製化によって外部システム会社を使った開発を削減する
  • 内製化にあたって100人のエンジニアを採用した
  • GitHubソースコードを管理するようにした
  • とはいえ外部システム会社はひき続きいい感じに使いたくもある

以下では記事にある各リリックを読み解いてゆく

「DevOps開発体制を構築・浸透させる上ではデータグラビティ(データの蓄積によりビジネスに与える影響力が高まること)がより重要になるため、ソースコードの維持・管理で最も信頼でき、かつ付加価値の高いGitHubを選択することは自然な流れでした」

GitHub便利」という事が書かれている

一歩進んだ内製化:アウトソーシングの削減だけでなくアーキテクチャデザインやコードのガバナンスも視野に

本文を見出しに圧縮することで生成された文章っぽい

GitHubを活用したソースコードのガバナンス

アカウントとリポジトリを権限管理すること

アーキテクチャのデザイン 標準化が実行可能なメンバーによるコアな開発は内製化し、ソースコードを書くなど単純な作業は外部に委託するなど柔軟な対応が必要です。

「標準化が実行可能」が何を指すのかは難しい、自社規定に従って作業が可能、もしくは上流工程のスキルセットの話かもしれない。

ソースコードを書くなど——」はウォーターフォールの詳細設計書を翻訳するような作業を指しているのだと前後の文脈から想像。

コーディング自体を軽視しているのだとしたら、内製開発プロジェクト「EAZY」のエピソードと繋っていないように思えるので既存ウォーターフォール開発との対比の表現だと思われる。

どこまで自社のコアコンピタンスを内部リソースとして持つかを見極めることにより、1歩進んだ内製化の道も見えてきます

ハイブリッド・アジャイルみたいな前向きな主張。システム子会社との政治的要因も絡みそうだし面倒くさそう。

見出しでは「一歩進んだ」だったが「1歩進んだ」になっている(細かい)。

さらに、AzureとGitHubによって内製化を進めると、これまでサイロ化していたナレッジが社内共有され、横展開しやすくなるという効果が表れているという。

「社内のシステム分かる人が増えて良かった」と理解した。

将来的には、ソースコードに付加価値があることを経営陣にも説明できるようにしたいと中林氏は期待する。

「経営陣はソースコードに興味がないのは必然」

そうですーランキング

Slackなどのビジネスチャットの場で使われる、そうですという返事のバリエーションについて考える

そうですー

長音を付けると醒めた印象を与えるらしく敬遠されがちである

そうです〜

そうですー問題を解消するための代案。良い塩梅と思う層と軽薄過ぎると感じる層がいるらしい。

そうです。

句点を付けることで厳格な印象を与えることがあるらしく敬遠されがちである

togetter.com

そうです!

感情表現に乏しいテキストコミュニケーションでは実際の知性より2段階ぐらい馬鹿を演じることでトントンよ、という成功体験から得られる技法。

〜を組み合わせたり!!の数によって知性を調律する。

けんすう on Twitter: "感覚の問題ですが「!」はもはや敬語になっていて、「。」はぶっきらぼう、感じの悪い表現になっている、というのがあって、僕も。はすごい使いづらい感じになっています! https://t.co/N22r9BEChQ" / Twitter

そうです❗

おじさん構文のように若年者側に寄せようと試行されたそうです!の亜種。

そうです🙇‍♂️

クセになってんだ ・・ 🙇‍♂️を付けることで相手を敬いたい気持ちが・・

テキストではなくリアクションでsoudesizeする文化が根付いているSlackのそうです。

そうです!!!111

「よし!おまえら飲みに行くぞ!!!111」などのネットミームを含むそうです。Perl界隈かあやしいわーるど住人の可能性がある。

技術ブログで使用すると若者にtypoとして指摘される。

あ—— そうです————

ザ・ファブルを読み終わったばかりの人

最終出社画角画像とは何か

こういうやつ (この画像は ぱくたそ使ってがんばって作った)

これは何

  • 勤務先オフィスを退館後、外から見上げた写真を撮影して投稿する文化がある
  • 最終出社の退勤直後にTwitterやブログ投稿されることが多い

時期

2018年頃〜からよく見かけるようになったミーム

東亜飯店画像のような内輪ネタの文脈はなさそう。

場所

最初はIT企業が多く入居する六本木ヒルズ森タワーの写真だったが、六本木ヒルズ以外に勤務する人は自分のオフィスを撮影するのでバリエーションが増えた。

六本木ヒルズに通勤していないが関係なく六本木ヒルズの写真を素材サイトから引用している強者もいた。

事件

六本木ヒルズに勤務する人が夜中何気なく似た写真を投稿したら、それを見た同僚が突然の退職報告だと思って慌てるという出来事があった。ハイコンテキスト過ぎると思う。

入社時はどうするのか

会社の受付にあるエントランスサインの写真をスっと上げて匂わせるパターンが多い気がしている。

考察

一時期の六本木ヒルズ入居企業の入退社が相次いだ時期があったので、自然発生的に連鎖して今の形になったのではないか。

とはいえ何なのこれ・・

最近やってる日記の書き方

  1. おもむろに chrome://history/journeys を開く
  2. 内容を確認しながら下から上に向ってメモを箇条書きする
  3. 話題ごとに並び換えて整理する
  4. 清書をあきらめる

良い点

  • メモを取りながら作業しなくてよい
  • ほぼ必ず何か文章を書ける
  • Twitterをちまちま開かなくなる

欠点

  • 翌日に書こうと思っても記憶がなくて難しい
  • ブラウザのオンライン履歴に残るものしか出てこない
  • 他人にとってそんなに興味深い話題はない

日本行った

2019年夏に出国したらそのまま帰られなくなってて実に3年ぶりに一時帰国した。

コロナカ

9月7日以降は入国時の陰性証明が不要になっていてスムーズだった、検査や自宅待機期間とか送迎必須とかもなかった。

到着時の入国は日本人ばかりだった。逆にバンコク到着時は国外から到着した旅行者が多かった。あとTM6が廃止されていて面倒くさいのが減っててよかった。

関係ないけど一部界隈で「陰性証明は作れる」と話題になっていた。

dot.asahi.com

レストラン

諸説あるけど刺身とアルコールとジャンクフードの調達コストがやたらと低いと思った。主に寿司を食べた。

公共の場でアルコールキメてふらふらになっている人(怖い)がいるアシッド感を外国人旅行者の気分で見ることができた。

円安

生活品の値上がりやコスト削減の噂を聞いていたけど相変わらずモノが安かった。

安いというか特定の商品を誰がどんな方法で手に入れようとも価格や品質が一定なところが流石だと思った。それがデフレの結果ということなのかもしれないけど。

テクノロジー

2017-18年頃に深センのハイテクシティっぷりがすごいと話題になってて僕も観光に行ったクチだけど、それ並に今の東京の街のハイテクぶりはすごいと思った。

オンラインサービスを使うのにローカルSMSが必須なところも似ているけど、ローカルバンクはいらないし訪日外国人が体験するのにもまぁ結構敷居は低いと思う。

売店のとくにコンビニは断トツで日本が一番進化していると思った。スーパーアプリみたいな機能の集合体になっているし、単純に扱う商品の幅や種類とか、人やモノの更新速度も早い。

文化

精神面では完全に外国人旅行者になっているんだけど見た目は完全に日本人なので、ハイコンテキストな張り紙で運用されている暗黙のルールとかに接触してしまうことがあって、「全体の輪を乱す非常識な奴」的な扱いを受けるのがなんか怖い。むしろ日本で過していた間はあったこの類の耐性がなくなっているということなのかもしれない。

論文の書き方

高等教育を受けて論文を書くような機会がなかったので 僕の文章は長年自己流を貫いていてエッセイなどの場面ではそれが味を出してるとも言えるからいいんだけど技術記事とか書いている時にもっと他人を説得できるような構成にできたらいいよなぁとこの本を読みながら思っていた。

このように自分にはコンプレックスや不安を本を読んで解消(忘れる)ようとする癖があるよなと最近気付いた。

MySOS

厚生労働省Health Monitoring Center for Overseas Entrants (HCO)にアクセスするためにアルムっていう会社が作っているMySOSというアプリケーションを使うことになるんだけど、使いやすいと感じた。

prtimes.jp

CoreDNS

マネージドKubernetesサービスとしてEKSをブラックボックスのまま快適に使っているんだけど、特定の環境で不定期に発生するCoreDNSまわりの問題(内部DNSサーバへコネクションを張れなくなる)をデバッグしていて、結局運用に入ると責任範囲次第ではプラットフォーム内部知識は要求されるよな〜と思った。

ザンギエフ

ストリートファイターの新作になにいっ ロシア出身設定のザンギエフがいない と界隈で話題になっていたんだけど、よく考えたらストリートファイターは特定の文化や人種の偏見を助長するようなキャラクター他にもいるしプロゲーマーからしたら長期的にこのキャラ登場しなくなるかもというリスクが使用キャラ選択に含まれるようになったと言えるのかとなんか渋いなと思った。