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Android端末でのオーディオブック環境

ここ1年ぐらいAndroid端末で音声でテキストを読む環境を作るのに試行錯誤したので記録する。

Audible

play.google.com

Audibleに存在する本はなるべく買って読んでる。

Google Play ブックス

play.google.com

"Read aloud" という機能があって本のテキストを読み上げてくれる。インターネット接続が必要だと思う。

O'Reilly Japanの書籍 などはこれで読んでる。

今までKindleに寄せていたけどこの機能を使うようになってからGoogle Play電子書籍を買ってる。

Kindle+TalkBack

Android版Kindle無料アプリでTalkBackを使用する - Amazonカスタマーサービス

TalkBackはOSの機能で画面にあるテキストを読み上げてくれる。自動でページ送りもしてくれる。

勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube」で知った。

www.youtube.com

これとKindleを組み合わせることで電子書籍を聴いてる。

Pocket

play.google.com

Webの記事を読むのに使ってる

自作記事本文自動読み上げツール

let.hatelabo.jp

ログインが必要なサイトの記事はPocketで読めないので、ChromeAPIで読んでくれるBookmarkletを書いた。あまり役には立ってない。

Noble Audio FALCON

なんか良さげなイヤホン。水中で使えるIPX6対応してて見つけた。二週間で片耳故障したけどもう片方は2年ぐらい長生きしてる。

SHOKZ(AfterShokz) OpenMove

タイムラインに骨伝導はいいぞおじさんが湧いていたので試すために買った。

屋外では聞こえづらくて不満だけど耳のスケールのために分散して使ってる。

Keychron Q8を買った

Keychron Q8 (Alice Layout) QMK Custom Mechanical Keyboardwww.keychron.com

REALFORCEを10年ぐらい使ってて何も不満がないのでもう一生これ使い続けられるんだろうなと思っていたんだけど、それはそれで変化がなくてつまらなかったのでKeychronというメーカーの新モデルが出るタイミングで言われるがままにスペックも見ずに購入した。

特徴としてはBのキーが左右に2つある。

キーボード遍歴はこんな感じで、日本語配列英語配列を同時に併用している部分がいつもヘンだと言われる(特に意図はなく配列を気にせず買ってるだけ)。

  1. Apple Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語(JIS) - シルバー
  2. Happy Hacking Keyboard Lite2 for Mac 英語配列 白
  3. メイン 東プレ キーボード REALFORCE91UBK-S テンキーレス日本語配列カナなし USB 有線接続 静音タイプ 静電容量無接点方式 変荷重 ブラック NG01BS
  4. Kinesis Freestyle2 for PC [KB800PB-us]【キネシス フリースタイル2 Win版】(9インチ キーボード単品)
  5. Logitech G Pro X Mechanical Gaming Keyboard with Swappable Switches

カスタマイズ情報

www.keychron.com

VIAというソフトでキー配置変更ができる(これ使わなくてもKarabiner-Elementsのようなアプリケーションのレイヤーでも可)

デザイン情報のJSONデータはここにある

www.keychron.com

僕はfn2+j/kでスクロールできるようにしたのを入れただけで、人間側が慣れろの精神であとはデフォルトにした。

メタバース本3連発

何が3連発やねんという感じだけど単に連続で読んだ。それぞれ印象に残った部分をピックアップして紹介する。

タイトルはこういう基準で選んだ

  • 実際に手を動かしている人の書いた本
  • 若い著者のやつ
  • Web3とか絡めてこないもの

メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~ (光文社新書)

大学の教員の人が書いた新書。いち早く発刊されていて売れていたので手に取った。

この本の特徴はアニメやゲーム作品を題材にムーブメントを俯瞰していくところだと思う。インターネットやSNS論の切り口も多い。

とくに目を引いたのは著者がセカンドライフを現役でプレイしている点。生徒を集めて授業を開催したらしい。

世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 (幻冬舎単行本)

代表を退いたメッタプスの社長が隠居して盆栽を嗜むように3DCGで遊んでる—— なんか最初はそんなイメージだったんだけど、次の事業の種としてこの領域を研究しているらしい。

ヤカラ度が高い内容なのかと思ったがそんなことはなくてバズワードとしては距離を置いて要素技術に関心あるようだ。

語彙は硬めで真面目な語り口だったが、となえている各論はカジュアルな話題が多かった。

メタバース=VRバイス、という関連付けが世間でも多い中「インターネット空間の3D化」さえしていれば何のデバイスでもプラットフォームでもかまわない、=それが次世代のインターネット体験。というのがこの本の中心となる価値観だと思う。なので3DCGで遊んでいるらしい。

印象に残ったのは「メタバースといってもゲームの中の特定のジャンルのことでしょ。コンテンツとしては限定的じゃん」という世間の声に対して「今ゲームだと思われているサービスがインターネットの中心になっていてもいいじゃん」という意見を持っているところだと思う。

これには価値観の変化が必要だと思った。僕らの世代はウェブブラウザでテキストを読む→インターネット体験だ、という思い込みがあるが、スマホしか持たない人はアプリをゲートウェイにインターネット以下の世界が広がっていてブラウザアプリの提供する機能は図書館的だし、それが入口がすべて3D化された世代が入ってきたら自分と同じインターネット感は保てないなと思考実験していた。

後半にかけての世界の仕組みをソフトウェアで実現するための理論は人を選びそうな内容だと思うけど、「完成して本になっていてエラい」と思った(投げやり)。

メタバース さよならアトムの時代 (集英社ノンフィクション)

clusterの社長が書いた今年出た本。この3冊の中では一番VR技術寄りの内容だと思う。実際に展開されている国内外のVR系のサービスの話題も多く出てくる。

この本の要点は「現在デジタルでないものをデジタル化していく過程の先にあるのがメタバースの世界」だという点だと思う。

すべてがデジタル化された先には、バーチャルな空間でのモノや体験がリアルな空間のそれより上位になる。現地に旅行に行けないからVRで行く、ではなくて長期的に見たらVRで旅行することの方が価値がある世界になる。という感じだ。

その世界では物体の移動よりデータの転送が社会の中心になるからソフトウェアの制約で新しい経済も作れる。なかなか現在の価値観ではすぐに共感できないところであるけど、何をいいたいかは個人的には理解した。

この本にはWeb3関連の話がちょっと出てくるけどやはり苦々しく思っていそうだ。まぁたしかに僕も今のNFT投機系の仮想空間ゲームを楽しいからという理由でプレイしている人はあまり想像できてない。

フレームワーク乗り換える必要なし系の意見がもう少し欲しい

ushironoko.me

Vue.jsビギナーズガイド などを著書に持つushironokoさんの記事。

とくに共感したのは以下の文章

Vue は長らく「持たざる者のための宣言的UI」でした。React は Javacript さえ書ければ使えると評されるように、裏を返せば JavaScript を書けないデザイナーや非フロントエンドエンジニアにとって扱いが難しく、jQueryが支配的な環境において Vue の存在はとてもありがたかったのです。 https://ushironoko.me/articles/2022/vue-ore-taido

僕がVueを知ったのは「Angularほど難しくない軽量データバインディング」としてのVueだったのでニーズが重なっていた。逆にこのニーズは今後Vueではなく別のライブラリが補うことになるのかもしれない。

TypeScript対応もComposition APIもVueがより大規模でプロフェッショナルなプロジェクトで機能するように目指す改善だというのはEvanの発言を見て認識していた。

Vue3へのマイグレーションめっちゃ大変話(Vue 3 was a mistake that we should not repeat) もこれも裏を返せばVueやAngularがリリースプロセスや後方互換性を重視して管理していることを表わしていて、ローリングリリースをメンテナンス人口でカバーするやり方から見ると優れた面もあると思う(LTSとか)。

Vueが特定の時期にReactより導入が進んでいたのは非JavaScript専門家にとって敷居が低かったのもあるし、ただその時点での業界の多数派だったという可能性もあり、卵と鶏の関係になっていると思う。

僕は フレームワークのシェアを重視しがち で触れたように多数派によって技術選定が左右されてしまう現状は、より長い目でみると将来変化するかもしれない一時的なトレンドという仮説も持っていて、バランスを取るためにこれをしきりに推していきたい。

プロジェクト内でフレームワーク乗り換えなどの大きな変化はロードマップになるしより成果として表現しやすいから注目されやすいが、変えないことを選択し続けることも同じぐらい影響を与えるのではないか。

とはいえトレンドアウトしてメンテナンスされないものは、変えるか自分が参加するしかないので分かりやすいけど、多数派でない活発にメンテナンスされ続けるフレームワークをどう扱うのかは難しいところだとは思う。

色々な判断軸があると思うけど、僕の場合はアップデートして使い続けることに価値を置いてる。フレームワークを変えてDXを向上してプロダクトへポジティブな影響を及ぼす、というのが大規模な技術組織に置いて正解なこともあるし、プロジェクトやプロダクトの非技術的なレイヤーに問題を見出す場合は道具だけを変えても解決しない。

フレームワーク乗り換える必要なし」といっても新しいものを受け入れないということではなくて、必要に応じて新技術を検証したりサイドプロジェクトで実践したりする余地を確保するべきだと思う。

だから今「採用を考えて多数派フレームワークに移行しましょう」と言われてウッとなってしまう時に「今あるものを深堀りする方が私たちにとって得策なのかも?」と対抗できるぐらいにはフレームワーク乗り換える必要なし系の意見がもう少し欲しいところである。