就活日記 (2) Quipper訪問

前回までのあらすじ
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Quipperの日本オフィスへ行ってきました。

オフィス内のくつろぎスペースで小一時間程たのしくお話したあと、フーズボールで接待を受けて帰りました。

僕がQuipperを知ったきっかけは刺身☆ブーメランさんのブログで以下の記事を読んだことだったと思います。

Leave from paperboy&co., join to Quipper - @kyanny's blog

その後、以前から見かけていたソフトウェアエンジニアのブログの書き手がどんどんQuipperに入社していき(参考: Quipperに転職した人 | 退職しました(α))、一体なにが起っているんだ…… と気になっていました。

Quipperはロンドンを拠点に教育系の事業を手掛けるスタートアップで、事業の経緯についてはCEOの渡辺さんの以下の連載記事に詳しく載っています。

なぜDeNAを卒業して僕はQuipperを起業したか - DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

僕はTokyo, Japanのイケてるスタートアップというものは「大企業に負けない圧倒的なスピードでプロダクトを開発し、計測による学びから得た知見で顧客に価値を届けて世界を変えて大勝利。イグジット、ビッグデータ」ぐらいの偏った印象で見ていたのですがQuipperの雰囲気はちょっと違っていて、スピード感という面ではそのとうりなんですが、マインドの面ではだいぶ地に足がついたひとたちだなと感じました(むしろ最初のイメージの方の人こそ現実には居ないのかもしれませんが)。

Quipperのチームや採用活動に対する考えはひとことでいうと、「人」が中心であるという印象を受けました。

会社があるステージや局面でリソースと作業とのバランスを見て、もしくは業務拡大の為に「人材」を募集し、必要な技術・スキルを持つ人の中で要求水準にあって社員の気にいった人をタイミングがよければ受け入れるという一般的なスタートアップの採用イメージではなく。社内の状況に関わらず、良い人との出会いや縁は常に求めていてその中でチームにとっての「良い人」との良い関係を持つことが良い組織をつくる上で重要なので結果としてその人「採用する」ことにつながる。という考え方に思えます。

ともすれば「少数精鋭、技術力重視。一見さんお断り」というような態度と勘違いされてしまいそうですが、それとも違ったように見えます。たとえば極端な例ですが「技術力が高くて高品質なソフトウェアを高速に開発できる」という能力は良い人であることの根拠のうちのほんの一部ではないでしょうか。

じゃあここで「良い人ってなんだよ」というトートロジー的な話にはなりますが、それはチームの人でないとわかりません。だからいろんな人との縁や可能性を大切にして参加する前から熱心コミュニケーションを取っていっているのだと思います。

実際、Railsでのウェブアプリケーション開発がメインっぽくてiOSアプリの開発はそんなに活発に行っているように見えなく教育プラットフォームというあまり関心のなかった領域で活躍をしているQuipperを、僕が訪れようと思ったのは普段から気になっている人たちがいる環境はどんなものか、まわりの人たちはどんなかんじなのかと興味を持った部分がおおきいです。

短い時間だったので話を聞いたメンバーしかわからなかったんですが、このマインドセットを全員が持っているとしたら強いな、と思いました。強いというのは規模が大きくなっても大企業病のように組織が腐らずにそのまま粘り強く発酵してエネルギーを発揮することができそう、というような意味です。

現在は教育分野でのプラットフォーム作りに取り組んでいるようですが、仮に将来方向転換して全く別の分野の事業に取り組むことになってもこういう組織作りをしているのであれば問題ないのではないかとさえ思いました。

まとめ

Quipperはアットホームで明くやりがいのある職場です。社員同士の仲がよく、休み時間にはみんなでゲームやスポーツなどを楽しんでいます。

一応補足しておきますと上記の文章はQuipperの人から聞いた話を書いているわけではなく、僕個人の感想であり、なにかしらの主張が見られるのなら僕の意見です。

話の内容が気になるようでしたら—— また、なぜこいつは笹塚で洗脳されてしまったんだ…… とお思いのあなたもQuipperオフィスへ遊びに行ってみるとよいでしょう。

下記のサイトからでもメールでもメンバーの人へのTwitterリプライ(https://twitter.com/masatomon/quipper/ )でもなんでも気軽に取り合ってくれると思いますよ。